投資で資産を増やすにはどうすればいいのか。投資家の永野彰一さんは「全国各地にはタダ同然の家がある。格安の家を手に入れ、その数を増やしていく家投資がいい」という――。

※本稿は、永野彰一『一生お金に困らない家投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

長期間人が住んでいない空き家
写真=iStock.com/Yusuke Ide
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初期費用100万円で3軒の家が手に入る

私が提唱している「家投資」とは、家を格安の値段で手に入れ、その数を増やしていくことで、夢のような多拠点生活を可能にする投資術です。手に入れた複数の家は別荘として使えるだけでなく、人に貸すことによって、そこから家賃収入を得ることができます。

ここからは、どうすれば効率よく家投資を進めることができるのか、その具体的な手順をお伝えしていきます。

まず最初に、最も気になるのは、家投資を始める初期費用として、「いくら必要なのか?」ということだと思います。

自分で住むための家を手に入れ、別荘として使える家もゲットして、家賃収入が得られる家も入手する……というスケールを想定した場合、初期費用としては「100万円」が目安になります。

100万円の元手が用意できれば、3軒の家を手に入れて、それを上手に回していくことが可能になります。

100万円というのは、決して小さなお金ではありませんが、サラリーマンの人でも少し頑張れば、十分に手が届く範囲の金額です。

住宅ローンで考えれば、頭金にもなりませんが、最初に100万円の軍資金を準備すれば、夢のある多拠点生活を始められる時代になっているのです。

一般的な「戸建て」で試算すると、1軒あたりの費用は次のようになります。

・物件購入費 1円~10万円
・登録免許税 約5万円
・不動産所得税 約5万円
・修繕費 10万~20万円

この試算を3倍した金額が、3軒の家を手に入れるために必要な「初期費用100万円」の内訳となります。

あくまで標準的なモデルケースですから、地域によっては、もっと低く初期費用を抑えることもできます。

この内訳を見て、物件購入費のあまりの安さに驚いたり、逆に疑心暗鬼になる人もいるかもしれませんが、これが可能になるくらい、家の値段が下落しているのが現実です。

現在は全国各地に0円で買える家も数多く存在していますから、大きく値下がりしている家を買い求めることが家投資のスタート地点になります。