現在、多くの管理職が部下との対話に苦労している。部下と良好な関係を築くためには、どのような心がけや行動、そして言葉が有効なのだろうか? 部下のタイプ別に、取るべき具体策を専門家に聞いた。

2010年、ワールドカップ。前評判を翻して大健闘した日本チーム、最大の功労者が岡田武史監督である。あれだけのバッシングを浴びながら結果を出したわけだから、半端な打たれ強さではない。うちの部下にもあの強さが何分の一かでもあったら……そんな上司のタメ息が聞こえてきそうだ。

最近の若手は弱くてすぐ折れる。きつい言葉をかけると欠勤する。揚げ句の果てには辞めてしまう。そんな話はよく聞く。何不自由ない豊かな時代、蝶よ、花よと大事に育てられたいまの若手に、岡田監督並みの打たれ強さを求めることは八百屋で鯛を求めるようなものだろう。

(飯田安国=撮影)
【関連記事】
見違えるように働き出す叱り方の極意
無気力部下を磨き上げる「経験学習モデル」
上司を無視する部下の恐るべき本心
なぜ自由を与えると、部下のストレスはたまるのか
なぜ真面目な課長ほどできる若手をつぶすのか