その点、環境、設備をよくすれば、使っている間しばらくは満足度が高まります。
とはいえ、何もすべてを最新のものにしなければならない、というわけではありません。応募者の中には、最新の機械、最新のシステムには慣れておらず、どちらかというと苦手だ、という人もいます。新しい機械や設備はなく、昔ながらのやり方だというのも、そういった人にとっては逆にメリットに感じられるかもしれません。とにかく、働く人にとって働きやすい環境であればよいのです。
アクセスの良さは、立地のよさだけではない
⑤【アクセス】会社が気づいていないポイント
アクセスには2通りの考えがあります。「場所としての行きやすさ」と「連絡の取りやすさ」です。場所としての行きやすさは、イメージしやすいかと思います。駅から近いか、公共交通機関が便利か、車で通えるか、駐車場は確保されているか、自宅から近いか、渋滞にあわないか、子どもの送り迎えに便利か、など。
在宅勤務が人気なのは、通勤のストレスがない、というアクセスのよさも一つの要因です。都心であれば、駅から直通で雨の日も濡れずに出勤できる、仕事が終わった後の買い物に便利、などもメリットです。新宿、銀座など、勤務場所にステイタスを感じる場合もあります。
地方であれば、車通勤できるかは大きなポイントです。車通勤が可能なところを優先的に探している応募者も少なくありません。
⑥【人間関係】仕事を協力して進められる関係性をつくる
何も職場でみんなが仲良しになれと言っているわけではありません。逆に、今は、飲み会やサークル活動など、仕事以外での付き合いをあまり好まない傾向もあります。
どういう状況なら「人間関係がよい」と感じるのでしょうか。さまざまな要素がありますが、「人間関係がよい」と感じられるかどうかは、「自分が受け入れられている」と感じられるかです。
挨拶をしても無視される、不機嫌な顔で対応される、ミスを過剰に責められる、仕事で協力してもらえない、わからないことを聞けない雰囲気だ。こういう状況は、人間関係がよいとは言えません。
人間関係のいい職場の2つのポイント
人間関係のよい職場は、わからないことを聞き合える、お互いに協力できる、情報の共有ができている、人の悪口や噂話をしない、といった職場ではないでしょうか。つまり「仕事上、必要なコミュニケーションをスムーズに取れる職場」です。