人間関係をよくするためのポイントが2つあります。この2つを徹底するだけでも人間関係の悪さは和らぎます。

【ポイント1】
仕事でわからないこと、困ったことがあったときに、相談できる体制(聞ける相手)をつくっておくこと
【ポイント2】
「お客様や一緒に働く仲間のことは決して悪く言わない」と社内ルールで決めておくこと

ドライに聞こえるかもしれませんが、会社には、あくまで仕事をしにきているのですから、コミュニケーションは必要最小限でよいでしょう。必要最小限のコミュニケーションは何かというと、「仕事を協力して進められるか」です。

いい職場は、相談しやすい職場のこと

もちろん、仕事以外の雑談も仕事を円滑に進めるために必要なコミュニケーションです。なくていいとは言いません。ただその前に、わからないこと、できないこと、相談したいことがあったときに、確認できる体制になっていれば、まずは気持ちが満たされます。

福留文治・児玉里美『採用がうまくいく会社がやっていること』(かんき出版)
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仕事上必要なコミュニケーションが不足しているために、ミスをしたり、気が回らなかったり、見当違いの仕事をしたりして、それが一層周りとの軋轢を生むことになるのです。何も全員が聞きやすく相談しやすい雰囲気を持たなくてもよいのです。この人には仕事のことを聞きやすい、相談できる、という人が一人いればよいです。

他にも上司が定期的に話を聞く機会をつくるだけでも効果があります。

とくに新人が入った場合は、誰に何を聞けばいいかをきちんと教えてあげるようにしましょう。できれば、人当たりがよく、面倒見のいい先輩が指導役でつくとよいです。わからない状態でほったらかしにされるのが一番不安を感じます。

仕事ができないと、周りから攻撃の対象になりやすいです。社内で軋轢を生まないためにも、最低限の仕事ができるように、新人を育てるのも上司の役目です。

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