育児や介護のために時短で働きたい人材を好待遇で採用し、売り上げを伸ばすIT企業がある。そんな働きやすい会社には有望な人材が多数集まっているのだろうか。ライフ&ワークス代表の秋葉尊さんは「こんなに条件がいいのだからさばききれないほど求職者が殺到すると予想していたが、思ったより応募は少ない」という――。
職場の女性がオフィスでコンピュータキーボードに入力します。
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「騙されている?」と思われるほどのありえない好待遇なのに

働き方はここ数年で大きく変わった。フレックス制度を導入する企業は圧倒的に増加し、リモートワークの実施も一気に進んだことで、格段に育児と仕事の両立がしやすくなったという女性の声も多い。さらに10月には改正育児・介護休業法が施行され、男性の育児休業取得も促進されることになり、企業の雇用環境整備は進む。

こうした法改正を念頭に、新たな企業づくりを進めてきたのが、設立5年の「ライフ&ワークス」(東京都千代田区)だ。同社は子育て世代の社員がコンサルタントとして活躍するIT企業。設立時から続けている求人には「さばききれないほどの応募が殺到する」と踏んでいた。しかし、その予想に反して代表の秋葉尊社長が「魅力がある会社なのに、求職者が思ったより少ない」と嘆くにはワケがある。