数ある同業企業の中で、なぜ当社なのですか?
業界研究、企業研究を基に、比較検討して説明してほしい
他社を貶めて、「だから当社」という回答はやめてね
ここは同業他社と応募企業の比較をした上で、「だから私が志望するのは御社です」といった構成で回答を導き出さねばなりません。
このためには、応募企業の企業研究だけでは足りず、その業界やライバル会社に関しても研究しておかないと答えられません。
特にミドルの場合、抽象論ではなく今まで築き上げてきた人脈や業界誌、セミナー・研修会などのリアルな情報から語る必要があります。
また、他社と比べた場合の応募企業の優位点や魅力、独自性などをわかりやすく伝える説明力も重要です。
せっかく業界・企業研究をして豊富な知識を持っているのに、対立軸を明確にしない等、比較説明ができないのは、非常にもったいない話です。「人前で説明するのは苦手でして」では済まされません。苦手なら余計に、事前にしっかり練習しておく必要があります。
採用されたい一心で、他社を貶めたり批判する発言を見かけますが、相手を下げてこちらを高める話法は良くありません。
大人気なく、面接官にとっても非常に聞き苦しいので、絶対にやめましょう。
たとえばこういう人の場合
37歳女性、大卒。これまで2社のビルメンテナンス会社のマンション管理業務に従事。今回は3社目の転職で、同業種・同職種への応募。
NG!
↑他社をけなして応募企業を持ち上げるのは避けましょう。
OK!
まず御社の、他社と違って工程毎に分社したりせず販売から施工、管理まで一気通貫で対応できる点と、売って終わりではなくアフターケアこそ大切という方針に強く惹かれたので、御社が第一志望です。
同業他社は多数ありますが、この地域でこの2つを満たしている所は皆無だと思います。
私は2社で管理業務を経験していますが、どちらも『管理費の内訳を説明しない販売会社が悪い』、『壁のヒビは施工会社のせい』と責任回避に終始していました。
こういった業界の常識を改善すべく、住んだ後のCSに比重を置いた社長のご英断は素晴らしいと感じました。
入社が叶いましたら、購入者の満足度向上を目指して頑張る覚悟です。
↑他社との違いを明確に打ち出すのは、ここでは必須です。自身の業界慣習への問題意識や応募企業の姿勢を重ね合わせると、より訴求力が高くなります。