ちりも積もればなんと年間1000時間

早朝2時間のゴールデンタイムをひねり出せれば、平日2時間×5日=10時間、週末なら早朝以外にも時間を確保できるだろうから、5時間×2日=10時間として、週20時間。1年間なら約1000時間、3年間で約3000時間にもなる。

この膨大な“投資”時間を、自分がより生き生きと輝くために活かせたら、どんな変化が待っているのだろう。実際、逢坂さんの講演を聴いたことをきっかけに、自分の趣味を活かしたビジネスに結びつけた主婦は少なくない。

「趣味の手芸やお菓子づくりで、最初は近所の人にお裾分けしていたのが評判になり、やがて教えることにして月謝をもらい始め、さらにネット販売をすることになった主婦の方もいます。みなさん、早朝の2時間を有効活用されていますよ。もともと自分の好きなことなので、アイデアも出てきやすいし、事業としても成功する確率が高くなる。自分の時間を切り売りする働き方じゃなく、最小の時間で最大の効果を手に入れる投資法なのですよ」

タイム・マネー・バランスを主婦がやり通すコツ

ゴールデンタイム確保のために、今まで良き妻、良き母の役割をこなすために使ってきた時間を8割に抑えてはどうか、と逢坂さんは提案する。

日本人は真面目で、何事もこつこつと時間をかけ、完璧を目指したがる。だが、「タイム・マネー・バランス」を大切にしたいなら、割り切る勇気も必要だ。

「2割の手抜きで、子供がグレるなんてことはないでしょう。逆に、ウチのお母さんはここがズボラだとわかれば、子供も自分なりに考えて、身の回りのことをやるようになるのでは」

(構成=上島寿子)
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