「助言型」より「一任型」のほうが手数料高め

ポイント①最低投資額

AI投資をおこなう場合、最低いくらから始められるか。金額は会社によって設定が違います。低いものでは100円から始められるものもあります。これは投資が初めてで、とりあえず使ってみたいというお試しに向いていますね。最低10万円からの会社もありますが、自動積立なら月1万円ずつという設定もあります。

杉原杏璃『お金に働いてもらう! ほったらかし投資』(ポプラ社)
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ポイント②運用スタイル

AI投資には提案から運用まで全部おまかせの「一任型」と、商品の提案とアドバイスだけをしてくれる「助言型」があります。両方とも人工知能によるアルゴリズムに基づいているので「最後の決断は自分で下すので、アドバイスだけ欲しい」人は「助言型」を、「忙しいのですべて任せる」という人は「一任型」を選びましょう。ほったらかし投資なら「一任型」が向いていると思います。

ポイント③手数料を比較

AI投資は人を介さないので、他の投資に比べて手数料は低く設定されています。でも、運用のタイプによって手数料が違うことがあります。「一任型」は「助言型」に比べ、全部おまかせの分少し高い設定のようです。最低投資額が100円からのものは「助言型」なので、予算がなく手数料を節約したい人にはおすすめです。

ポイント④NISAの有無

AI投資がNISAに対応しているかも、運用益を非課税で受け取れるので大事なポイントです。でも、現状ではあまり多くはないようです。中にはつみたてNISAには対応していないものもあります。慎重に検討しましょう。

完全なる資産運用にはもう少し時間がかかる

ここまでAI投資の仕組みや選び方、メリットとデメリットを勉強しました。でもこの投資スタイルは始まったばかりです。

AIにおまかせと言っても、この投資の人工知能に膨大な情報やデータを入力しているのは、まだまだ人力に依る部分が多いようです。この人力には人為的ミスや気の迷いなどが少なからず影響してしまいます。完全なる資産運用に近づくにはまだまだ時間がかかりそうです。

でも、未来はAIがAIを育て、進化させていきます。AIが自分だけで情報を収集し、人力が思いもよらなかった運用を始める日も近いかもしれません。

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