仲本夫妻にそうした絆はあったのだろうか

そうなのかもしれない。はるか年上の夫は、この女性はオレが守ってやらなければと信じ込み、オレが死んだら再婚して幸せになってほしいと願っているのだろうが、45歳も離れた若い妻は、夫のことを愛しているが、半分以上は看護しているつもりなのではないか。

彼女は結婚してから介護食アドバイザーの資格や介護福祉士実務者研修を修了している。先に逝くであろう夫を最後まで看護したら、その後は看護疲れを癒し、それから、今までできなかった気ままに生きてみたい。もし、いい人が見つかれば再婚を考えるのかもしれない。妻が年上でも同じではないか。

残念ながら、仲本さんの妻・三代純歌さんには、こうした考えがなかったようだ。年の差のない夫婦のように、毎晩一緒に外出して遊びまわり、昼夜を問わず自分を喜ばせてくれるのが夫婦だと思い違いしていたのだろうか。

だが、後期高齢者になり、80歳を超えれば、自分の身体を思うように動かせなくなる。思いはあっても、妻をベッドで喜ばせるためには、命の危険を冒すことになるかもしれない。そんなやるせない老いた夫の心など、この女性は分かろうともしなかった。週刊新潮や週刊文春を読む限り、そうとしか思えなくなるのだ。

“事件”の発端は週刊新潮(10月20日号、以下新潮)だった。

カラオケバーを訪ねると動物の糞尿の臭いが…

仲本さんは演歌歌手、三代純歌さん(54)と10年間事実婚をしていて、彼女と一緒に居酒屋やカラオケバー「ピンクローズ」をやっていたという。

居酒屋は結婚後3年で開店したが、昨年7月以降、店は開いていないようだ。新潮によれば、彼女が出て行ってしまったためだそうである。仲本さんはというと、店の2階や1階部分で起居しているという。

9月のある日、新潮の記者が「ピンクローズ」を訪ねると、建物の2階から犬の吠える声がした。扉を開けると、動物の糞尿の臭いが鼻をつき、生活用品がそこかしこに散らかり、床には新聞紙が敷き詰められ、犬猫の世話をするためのグッズや仲本さんの私物が積み上げられていたという。

仲本さんが経営する店の関係者は、

「急に純歌さんが出て行ってしまったのは、表向きは“横浜でカレー屋をやるから”という理由でした」「ただ、私はその少し前、純歌さんから“私のことを好きだって言う人がいる”“結婚しようって言われているんだ”と聞かされていたので、出ていった本当の理由は男なのかな、と推測していました。

彼女は“彼氏”という言葉を使っていましたし、“私も好きかも”なんて言いながらデートを重ねていたのは間違いないと思います」

出ていったのは仲本さんの誕生日直前で、一応、「ピンクローズ」で開かれた夫の誕生会には出席していたが、今年は彼女の手料理ではなく、スーパーで買ってきた総菜が並んでいたそうだ。