「裏仕事」のシステム

第二事務は、党本部建物内に部屋を持っています。

基本的には、党最高幹部用の車を運行する自動車部と日常的に協力し、書記局の指導下に幹部の行動日程に合わせた「幹防」派遣の調整や、「防衛情勢」(遊説先などでの右翼団体の動向や、警察による警備状況のこと。警察無線の傍受も行っていますが、これは違法行為です)を調査・把握する活動をしています。

また、実際に遊説先などで幹部が妨害を受けた際にそれを排除するなどでトラブルが生じたり、捜査・司法当局との調整が必要になったりした場合のために、法対部(党本部の法律対策部門で、弁護士も配置されています)と密接に連携しています。

しかし、“裏仕事”については、独自のシステムを掌握し、また形の上で党の外部に置かれた組織(法人)とも連携し、時には人事交流までして隠密調査を行います。

裏仕事では党の外部とも連携している
写真=iStock.com/Milan_Jovic
裏仕事では党の外部とも連携している(※写真はイメージです)

先のK氏が解説します。

「党本部第二事務は、外向きの顔として会社も持っています。

合同警備株式会社で、『赤旗』編集局の入っている印刷会社のビル(党本部と線路をはさんで北側にある。不破氏が党職員を集めて“講演”する講堂もあります)や印刷所、それに党に近しい会社(新日本出版社やその関連会社)に警備員を派遣しています。

第二事務の要員は、しばしば本部勤務員からこの警備会社に出向し、武術の訓練を会社の研修として受けることもあります」