“迫害”を受けている喫煙者の心の支え

そのほかにも、タバコを吸うメリットはあります。タバコを吸うことによる精神安定効果も高いし、昔よりも吸っている者同士で強い連帯感が生まれているという側面もあります。

私はタバコを吸わないのですが、昨今の喫煙者への風当たりは、明らかに強いと感じます。差別といってもいいほどです。そのようなある種の“迫害”を受けている人たちが、喫煙所で日々、連帯感やコミュニケーションを分かち合っています。高齢になってからでも、このメリットは享受できると考えていいでしょう。

健康が気になるが、タバコを吸いたいという人は、最近では電子タバコやシーシャ(水タバコ)といった、新しい喫煙習慣を選ぶこともできます。そのなかにはニコチン・タールが含まれないフレーバーのみを楽しむものや、ビタミンを摂取できるものもあります。過度な期待はできませんが、健康被害のリスクを限りなく抑えた上で、喫煙習慣を続けることもできるでしょう。

我慢しすぎない生き方をしたほうが、人生は健康で長生きできます。「人に迷惑をかけない」範囲であれば、喫煙を無理してやめる必要はないと思います。

お酒も楽しみにつながる大事な娯楽

嗜好品をたしなむ人々の間にある種の連帯感が生まれるのは、お酒も同様です。そこにはカルチャーがあり、コミュニケーションが存在します。だから私は、お酒も基本的にやめる必要はないと考えています。人とのつながりが薄れていく60代以降、楽しみにつながる娯楽をみすみす手放すことはありません。

もちろん、アルコールには、タバコに含まれるニコチン同様に依存性があり、やめたくてもなかなかやめられません。そして量も増えやすく、肝機能の障害を引き起こす原因になるほか、深刻な“アルコール依存症”のリスクもあります。

タバコもお酒も楽しく適量を守れている範囲で楽しむのがよいでしょう。