スタサプが実践したマーケティングの王道
マーケティングはミックスであるといわれる。目標、ターゲット、コンセプトを定め、その実現にはどのような活動の組み合わせ(ミックス)が必要となるかを検討することが、マーケティングの基本である。この基本は、オンライン教育事業においても変わらない。
質の高い動画授業を数多くそろえておけば、それだけで利用が広がるわけではない。コロナ禍に直面したスタサプが変化を追い風に変えることができたのは、誰に、どのように利用をうながし、フォローしていくことが有効か、そのためのサービスの安定供給をいかに実現していくかを見極め、必要な活動のミックスを組み立てていく統合性をおろそかにしなかったからである。
コロナ禍のなかで、スタサプは新規採用が進んだだけではなく、すでに導入していた学校でも活用の場面が広がったという。先生たちのスタサプへの関心が高まり、理解が深まるとともに、スタサプへの要望も増えている。スタサプでは、これらを今後のさらなるサービス改善に活用する構えだ。
新しい学習指導要領に沿って2022年度から高校における探求型授業が本格化する一方、保護者からはきめ細かな進路指導へのニーズが一段と高まっている。こうした流れに対応するためにもオンライン教育を活用しようとする動きが学校の現場では広がっており、スタサプはこれを次なる飛躍に生かそうとしている。