「無重力状態でふわふわっとした感覚」

「実は先日、ちょっと宇宙に行ってきたんです」

衆院議員の川崎ひでと氏
衆院議員の川崎ひでと氏

そう軽やかに語るのは、自民党の衆議院議員、川崎ひでと氏(三重2区)だ。

「いやあ、やっぱり宇宙空間というのは素晴らしいですね。船外活動もやりましたけど、足元には漆黒の宇宙空間が広がっていて、もちろん無重力状態ですからふわふわっとした感覚。はるかかなたには美しい地球の姿も見えて、ほんとに貴重な体験でした」

昨年末、「ZOZO」の創業者で実業家の前澤友作氏が50億円かけて日本の民間人としてはじめて宇宙ステーションに滞在する宇宙旅行を実現したことが大きな話題となったが、もちろん、川崎氏の場合はリアルではない。

史上初の「メタバース街頭演説会」を開催

メタバース。

インターネット上に自分の分身となる「アバター」を作成し、現実社会と同じような体験ができる仮想空間のことで、現在の「Web2.0」に次ぐ次世代型インターネットの世界「Web3.0」を代表するサービスとして、このところ急速に注目を集めている。さる7月27、28日、都内で「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」なるイベントが開催され、川崎氏はこれに参加し、アバターを通して貴重な宇宙体験をしたのだという。

実はこれに先駆け、自民党は先の参議院選挙にあわせ、日本の政党としては史上初のメタバース上での街頭演説会を開催し、話題となっていた。河野太郎・自民党広報本部長(取材時、内閣改造でデジタル担当相に)らがVR(仮想現実)ゴーグルを装着し、身振り手振りを交えて熱弁をふるっている様子を報じるニュースをご覧になった人もいるかもしれない。

この「メタバース街頭演説会」を仕掛けたのが、川崎氏ら党の若手有志だった。実際にどれほどの反響があり、どんな手応えを感じたのか。今後の可能性と、まだまだ横たわっているさまざまな課題について川崎氏に聞いた。

ネット会場に街宣車やステージを並べ、アバターを作り…

史上初の「メタバース街頭演説会」は、参院選公示前の6月5日、河野議員や前デジタル担当相の牧島かれん議員、党青年局長の小倉將信議員(取材時、内閣改造で少子化担当相に)、党青年部長の今枝宗一郎議員、そして川崎氏が登壇者として、都内のスタジオから発信された。

「まずネット上に架空の会場を設定し、そこに自民党の街宣車やのぼり旗、ステージをしつらえ、アバターのスタッフも配置しました。そのネット上に議員たちそれぞれのアバターを登壇させるのですが、ご本人たちはスタジオでVRゴーグルを装着し、モーションセンサー付きのコントローラーを手にその場で聴衆に身振り手振りで語りかけるのです」(川崎氏)