先述のようにブリヂストンは景気敏感株で、株価の変動が大きいため、高値で買ってしまうと年単位で含み損を抱える可能性が高いと考えられます。

それでも長期保有していれば株価は戻しますし、配当も増額されていきます。ですので、コツコツと投資し株数を増やしていくことに、私は何の不安もありません。

連結営業利益は1兆5千億円超、2011年度から連続増配

NTTはNTTドコモ、NTT東日本・西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTデータを傘下に置く巨大企業集団です。

もともとは収益源のほとんどが音声サービスでしたが、現在ではその比率は20%以下になっており、ブロードバンド関連に事業構造を転換しています。

連結営業利益は1兆5千億円を安定して超えており、純利益でも1兆円に迫る勢いで、事業は好調を維持しています。また、国(財務大臣)が株式の3分の1以上を保有している特殊会社でもあります。

NTTは、まだ日本に株主還元の考え方が根付く以前から、株主還元に積極的でした。実質的には減配をおこなわない累進配当政策となっており、2011年度からは連続増配を継続中です。

また、断続的に自社株買いとその消却を実施しており、株主価値の向上に努め続けている姿勢も魅力的です。

長期株式投資『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』(KADOKAWA)
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利益水準が安定していることから、株価も堅調に推移することが多いのですが、携帯電話料金の値下げが話題になった時のような、一過性の暴落が稀にありますので留意が必要といえます。

ただ、その後の株価は例外なく戻していますので、暴落が起これば買い増しすれば事足りるという認識です。配当利回り4%程度で投資できれば、問題はないでしょう。

他の特色としては、NTTは株式の保有期間に応じてdポイントを進呈している点があります。

100株以上を2年以上継続保有することで1500ポイント、5年以上継続することで3000ポイントを受け取ることができます(現状受け取れる回数は条件を満たした時の2回のみ)。

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