なぜカフェやホテルは居心地がいいのか
あなたが好きな旅館やホテル、カフェをイメージしてみてください。そこはお客様をもてなす空間となっています。
なぜホテルや旅館、カフェが、居心地よいのかを考えたことはあるでしょうか。最低限のモノしかなく開放的で、モノは整理整頓され、生活感をなくし、余計なことを考えずに、好きなことややりたいことに集中できるからです。
つまり、あなたのお部屋でも、同じように最低限のモノだけにして、生活感をなくし、好きなことに集中できるような環境をつくってしまえば、常にその心地よさを実感できるようになります。
私も、空間を広く取るためにモノを最小限にして、1点1点のアイテムをアップデートしていき、寝室は寝ることだけに集中できるホテルのように、リビングは家族の時間と仕事に集中できるカフェのようにしました。ぜひあなたの部屋も、常に自分や家族をもてなせる環境づくりを心がけてみてください。
豪邸でなくても広くて開放的な空間にする秘訣
「お金持ちのお部屋」と言ったら、「広くて開放的な部屋」が特徴的です。「今すぐ広い家に引っ越してください」と言っているわけではありません。私たちは豪邸に住まなくても、モノさえ減らせば「広くて開放的な空間」にできるのです。
床にモノを置かず、壁にモノを掛けず、大きな家具家電や収納をコンパクトにできれば、床面積と壁面積が広くなり、開放的な空間に変わります。その一方で、床にモノがたくさん置いてあったり、壁にたくさんモノを掛け、大きな家具家電や収納があると、部屋が窮屈に感じるだけでなく、掃除が大変ですし、動線の確保が難しくなります。床も壁もモノで埋め尽くされているからです。
ぜひ、モノを置く時や掛ける時、収納する時は「余白」を意識してみてください。空間にゆとりを持たせることがポイントです。まるで美術館の作品のように、等間隔に、向きを揃えて、余白を大事にすればとても素敵な空間になるはずです。