「残酷ショー」を楽しんでいる場合ではない

「甲子園」は戦前、全国に野球を普及させ、野球を日本の「ナショナルパスタイム」にするうえで多大な貢献を果たした。「甲子園は1ミリも変わってほしくない」というファンも多い。衰えたとはいえ新聞やテレビにとっては優良コンテンツだ。

しかし、「いろいろ問題があっても、甲子園に出れば何とかなる」という甲子園至上主義が、「普通に野球を楽しみたい」高校生の参加を阻害する結果につながっている。猛暑日の試合は一部の有識者から「残酷ショー」という批判もある。

さまざまな弊害を考え、春と夏の甲子園を1回にするとか、並行してリーグ戦の大会を行うとか、「Liga Agresiva」を参考にするとか、いろいろなトライアルを行うべき時に来ているのではないか。甲子園改革に向けて広範な議論が行われるべきだ。

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