誰にとっても理解しやすく話すにはどうしたらいいのか。実業家のひろゆきさんは「ほとんどの人の知能レベルは中学生からさほど変わっていない。よって、語彙が少ないほうがかえって相手に伝わりやすい」という――。
※本稿は、ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)の一部を再編集したものです。
語彙が減ると、相手に説明しやすくなる
僕は、何かを説明するときには、中学生ぐらいの人でもわかることを心がけています。
なぜそうするかというと、だいたいの大人は、年は取っていますが、知能レベルは中学生からさほど変わっていないからです。
もちろん、中学生レベルよりも高い理解力を持つ人もいますが、びっくりするぐらい理解力の低い人も、世の中にはたくさんいるものです。
そういう人に限って、自分の理解力が低いことをわかっていませんので、説明する側に問題があるかのようになってしまうんですね。
なので、そういう人にも伝わる表現を心がけているのですが、そうすると、語彙が少ないほうが相手に伝わりやすいことを実感するんです。
僕も、昔に比べると日本語の語彙が減ったのを痛感しています。
というのも、フランスにいると、1つの物に対して日本語、英語、フランス語の3つで覚えなくてはなりません。とてもややこしいですから、単語が覚えられないのです。
でも、語彙が減ると、他人に話を伝えやすくなるんです。簡単でわかりやすい表現しかしませんから。
「語彙を増やしたほうが相手に伝わりやすい」と思う人もいるかもしれませんが、逆なのだと僕は思います。とくに、専門用語やカタカナ用語をたくさん身につけても、同業者だとか知識レベルの高い人など一部の人にしか通じませんので、説明することが下手になるだけです。