自分の考えを持たない人は共依存関係に持ち込まれやすい
女子ボスは、強い攻撃性を使い、「何を言ったら、どの程度相手の感情が乱れるのか」を知る鋭い感覚を持っています。
例えば、自分に媚びる人間や言うことを聞く人間、すぐに謝ってくる人間などを見つけ、自分の子分や手下にしていきます。自分にとって都合の良い相手を見つけ、一緒にいてもらうことによって、偽物の自己肯定感や存在価値を高めていくのです。
取り巻きになる人たちも、心の中や現実生活に何かしらの「弱さ」を抱えています。
私たち人間は皆、常に何かを怖れていますし、何かを守ろうとしています。「退屈が嫌い」と言いながら変化を怖れ、自分の社会的な立場や家族との安定した生活を侵されたくないため、危険だと感じた人や強く出てくる人の意見に、従ったほうが楽だと思うときもあるでしょう。普段から相手の意見に従ったほうが楽だと感じている人は、身の危険を感じたら仲間になるほうがいいと考え、“自分の考え”を持たないようにします。
そうすると、コントロールする側は、鋭い感覚を研ぎ澄ませ、そういった人の弱みに上手に付け込んでいきます。
従ってくれる人が欲しい人間と、意見を持たない人間。
ここに、共依存関係が生まれていくのです。
一度巻き込まれると、簡単に抜け出していくことが難しいケースもあるでしょう。
“自分の考えをしっかり持つ”ことは、ハラスメントに巻き込まれないためにも、大切なことなのです。
「女子ボス」はあらゆるコミュニティに存在する
あなたのまわりに、陰でこのようなニックネームで呼ばれている人はいませんか?
「お局様」「女帝」「裏ボス」「ドン」「教祖」などなど。
また、この人を敵に回したら怖いなど、いつもまわりが気を使っている特定の人物はいませんか?
会社、学校、ママ友、趣味の世界や地域社会など、あらゆるコミュニティに「女子ボス」は存在します。
人望があり、優れたリーダーシップが取れていることから、このようなニックネームがつけられている人たちもいますが、そのほとんどが、あまりいい意味をもたないニックネームではないでしょうか?
私たちは、いろいろなコミュニティに属して生きています。
職場では職場での、ママ友ではママ友の世界での人間関係があり、時には非常に複雑で、面倒な人間関係の中に身を置かなければならず、苦労している人も多いと思います。
あまり神経質になる必要はありませんが、もしあなたがいつも気を遣わなければならない特定の人物や、攻撃的でまわりを支配しているような人物がいたら、一度意識してみましょう。
あなたの身近にも、女子ボスがいるかもしれません。