「ロース肉」とはどういう意味か。2010年、消費者庁はモモ肉を「ロース」と表示しないように業界団体に求めた。フードアクティビストの松浦達也さんは「ロースは本来、牛肉の背中側の部位を指す言葉だが、焼肉業界では赤身という意味で使われてきた。肉の良しあしは部位で判断するものではなく、消費者庁の対応は根本的にズレている」という――。
※本稿は、松浦達也『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
2010年に急浮上した「焼肉店におけるロース問題」
小さな肉片を焼く「焼肉店」だからこそ発生する問題もある。「焼肉店におけるロース問題」と聞いてピンとくる人は、少なくとも10年以上、焼肉に注意と関心を払ってきた焼肉リテラシーの高い人だろう。
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