唇を噛みしめうつむき、動転した様子で…
山口護衛部長は、愛子さまに「クソガキ」といったことがあるかという質問に、
「私がそんなこと言うわけないじゃないですか」
と答えている。
だが、池田警務課調査官は、最初、皇宮警察本部での飲酒と火災報知機を作動させた件について聞くと、
「あっ……。なるほど……。(数秒の沈黙の後、声を震わせ、うつむきながら)わたくしの立場ではお答えしかねますので……。本部の広報官を通してご質問をしていただいてよろしいでしょうか」
次に、天皇が皇太子だった当時、愛子さんを「クソガキ」と呼んでいたことについてはと問うと、
「(動転した様子で唇を噛みしめてうつむき、涙をこらえるような表情で)はい……。広報官を通していただけますでしょうか」
自分がしでかした“過ち”の重さに、今さらだが気がついたようである。
新潮が、皇宮警察本部にも取材を申し込んだところ、「事実関係の有無を含めてお答えを差し控えさせていただきたい」と広報官が答えるだけだった。
だが、次週の週刊新潮(6月30日号)は、皇宮警察内部が大騒ぎになっている様子を報じている。
民間に委託すればこれ以上にひどいことになる
「警察庁キャリアである片倉秀樹・皇宮警察副本部長が、ことの経緯を説明した上でお詫びするため、いち早く秋篠宮邸に参じていました」(さる皇宮警察関係者)
説明を聞いた秋篠宮は、「ご不快の念を隠せないご様子だった」という。もちろん、両陛下や他の宮家にも「お詫び行脚」をしているようだ。
「皇宮警察からは、侍従職の庶務を担う侍従職事務主管に記事について連絡があり、そうした中で両陛下のお耳にも入りました。庁内では皇族方への影響を心配する一方、『困ったものだ』と呆れる声が上がっています」(宮内庁関係者)
同じ宮内庁関係者が、警備の対象者である皇族たちに陰で悪口をいっていたという事実が明らかになり、「皇室への裏切りであるとともに、今後は皇族方も、皇宮護衛官には疑心暗鬼にならざるを得ません」と語っているが、当然である。
秋篠宮悠仁さんを警護している実直そうな人間たちが、陰に回ると「あのガキは」といいふらしているのではないか。本人はもちろんのこと秋篠宮夫妻が不信感を持てば、十全な警護などできなくなるはずである。
週刊新潮によれば、皇室の護衛や警備を民間に委託したらいいという案が出ているというが、私は賛成できない。なぜなら、皇室を軽んじ、陰で悪口をいう人間が増えているのは、民間人のほうが圧倒的に多いからである。曲がりなりにも、皇室の警備をやろうと考えて入ってくる人間たちのほうが、皇室への尊敬の念を持っているのではないか。
民間委託したら、秋篠宮佳子さんとお知り合いになりたいからという、不心得者が紛れ込まないとも限らない。