「基本の4資産」への分散投資がおすすめ
資産分散型の投資信託は、1本で複数の資産に投資ができます。初心者へのおすすめは、基本の4資産(日本の株式、日本の債券、先進国の株式、先進国の債券)に分散投資するタイプ。4資産への投資をどのような配分で行うかにより、価格変動と利益が違ってきます。株式の比率が高いほど価格変動が大きく、その分、利益が期待できますが、損失も大きくなるリスクがあります。
図表5のグラフは株式の比率30%、50%、70%の値動きの例です。10年前に投資していれば、いずれも利益が出ています。「つみたてNISA」で買う場合は、このような値動きに積立で投資することになります。本書のステップ1で確認したリスク許容度をもとに、自分に合うものを選びます。
4つの資産に加えて、新興国の株式と債券、日本と外国の不動産にも投資するタイプもあります。新興国の資産は、先進国よりも価格変動が大きくなりがち。不動産は株式よりリスクは低めですが、外国の不動産だと為替変動の影響も受けます。投資信託説明書(交付目論見書)には、過去の値動きを含め、いろいろなデータが紹介されていますから、よく読んで選択を。