為替で儲かる・損するってどういうこと?
為替の変動によって発生する「為替リスク」
▼為替差益と為替差損
「円高になって得をした」「円安で損をした」などという話を聞くことがあります。どういうことなのでしょうか。
あなたはニューヨーク旅行に行って1個1ドルのリンゴを買います。このリンゴは、為替が1ドル100円のときには日本円で100円ですが、1ドル120円の円安になると20円高くなり、1ドル80円の円高になると20円安くなります。
このように、円安の時期に海外旅行に行くと損をした気分になり、円高の時期に海外旅行に行くと得した気分になります。
では、リンゴを買わずに100円と交換した1ドルをしばらく持っておくことにします。
100円と交換した1ドルをしばらく持っていたところ、1年たつと円安(ドル高)になり、1ドル120円になりました。このとき、1ドルを円と交換する(1ドルで円を買う)と120円が手に入ります。20円儲かります。
ところが、もっと円安になればもっと儲かるので、もうしばらく1ドルのままで持っておくことにしました。ところが、1年後は円高(ドル安)で1ドル80円になりました。
このとき、1ドルを円と交換する(1ドルで円を買う)と80円しか手に入りません。20円儲かったはずが、20円の損です。この儲かった(はずの)20円のことを「為替差益」といい、損した20円を「為替差損」といいます。こうした為替の変動によって発生するリスクを「為替リスク」といいます。