リーダーに求められる条件とはなにか。ワンキャリア取締役の北野唯我さんは「まずはご機嫌であることだ。これは組織のリーダーに限らない。どんな人であっても、『自分が、自分の人生のリーダーとして、自分のご機嫌を取ること』は重要になる」という――。(第4回)
※本稿は、北野唯我『仕事の教科書』(日本図書センター)の一部を再編集したものです。
リーダーの条件はご機嫌であること
以前、あるメディアの取材で、「リーダーの条件とはなにか?」と聞かれたことがある。私はそのとき、こう答えた。「いろいろありますが、まずはご機嫌であることではないでしょうか」と。
「ご機嫌であること」がリーダーにはとても重要な要素だと、私は思っている。より正確には、「自分で自分のご機嫌を取れること」だ。
まず、「ご機嫌である」を定義すると、愚痴や不満を最小限に抑え、ムダにシリアスになりすぎず前向きで、相手への心配りがあり、話していると相手が「エネルギーをもらえるような状態」を指している。いつもニコニコしている人、話していて元気が出る人、と解釈してもらってもいいだろう。
人は、高い目標を掲げながらも、ご機嫌で前向きなエネルギーのあふれる人に、勝手についていきたくなるものだ。つまり、「ご機嫌であること=リーダーへの第一歩」である。
ここまで読んで、「私はリーダーにはまったく興味がないんです」「私はサポートするタイプなので、この話は関係なさそうだ」と、あなたは思ったかもしれない。その気もちはわかる。でも、これは紛れもなく、あなたに関係のある話だ。そのことを説明してくれる法則を、ぜひ紹介したい。【リードWho?の法則】だ。