週5勤務から週3勤務へパートタイムで働く「Barista FIRE」

(3)Coast FIRE(コースト・ファイア)

資産収入のみで生活できるけれども、趣味的に仕事もしていくスタイルのFIREです。

社会との関わりを持ち続けたい人におすすめです。

FIREした人の中には、十分な資産があって生活に困らなくなったことで、純粋に人のために役立つことをしたいと思うようになる人が一定割合います。

そういう人たちがCoast FIREを選択します。

「Coast」は「海岸、沿岸」という意味ですが、「のんびりやっていく」といったニュアンスもあります。

退職の喜び
写真=iStock.com/kate_sept2004
※写真はイメージです

(4)Barista FIRE(バリスタ・ファイア=サイドFIRE)

「資産収入+労働収入」で生活するFIREです。セミリタイアと同じですね。別名「サイドFIRE」とも呼ばれます。

完全なFIREは難しくても、このスタイルなら必要な資産が少ないので実現性が高くなります。

通常、週5日働くところを週3日勤務にしたり、8時間労働を3時間労働にしたりするイメージです。

「Barista」は「コーヒーを淹れる人」の意味ですね。資産収入以外に、アメリカでいうとコーヒーチェーンのスターバックスコーヒーなどでパートタイムの仕事をして、足りない生活費をまかなう。そんなイージースタイルのFIREになります。

FIRE達成までの期間が短く準備資産も少なくて済むスタイル

私がおすすめしたいのは、「資産収入+労働収入」で生活するサイドFIREです。

山口貴大『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)
山口貴大『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)

先ほどご紹介した4つのFIREのスタイルでいうと、Barista FIREになります。

理由はFIREに向けてつくらなければいけない資産が半分ですむからです。

不労所得のみで暮らすファットFIRE(完全リタイア)は、達成するために期間と資産がかかってしまいます。

資産が半分ですむわけですから、FIRE達成までの時間を短くすることができるというのもいいですね。

短期決戦でガガっといけるので、その分ストレスも減りますし、極めて現実的といえるでしょう。

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