「ますらおエリート」として育成される愛息子

一方、特に男の子の場合は「ますらおエリートコース」を歩む可能性があります(ただあくまでも本人が親のますらお気質を引き継いでいる場合ですが)。幼少期からサッカーや野球、柔道などをやり、休日のキャンプでは弥生時代のように摩擦熱で火をおこそうと奮闘します。川に行けば数メートルの岩からダイブし、スキーに行くと急傾斜の上級コースを滑ります。私の同期は父親が陸上自衛官で「Tシャツはズボンにインしないと怒られるから、近所では直していた」や「テストの点数を見て『おおむね良好!』と言われた」と話していました。

出所=『陸上自衛隊ますらお日記』
イラスト=原田みどり(提供:KADOKAWA)

また、親の僻地勤務に一緒についていく場合は、さらにたくましくなります。南の島の場合は太陽の日射しをたっぷり浴びて、サンゴの海にダイブし、漁師の手伝いで捕まえたヤシガニを茹でて食べるようになります。北海道の道東なら極寒の中スキーをしたり、知り合いの狩猟に同行し鹿肉を堪能したりするようになります。このように、都会では決して味わえない経験をして生き物として強くなるのです。

【関連記事】
【第1回】フリーWi-Fi感覚で「フリー筋トレマシン」を探す…陸上自衛官たちの"知られざる筋トレ事情"
「食べた和菓子は1万種類以上」15年全国を駆け巡ってきた"高島屋和菓子バイヤー"のすごい情熱
「土日もGWも夏休みも要らない」藤田晋氏が若手時代、鬼のように働いた深い理由
名将・野村克也が感心…大谷翔平が目標達成シートに書いた"ある項目"
「すべての親は真似するべき」ヒカキンの親が絶対にやらなかった"あること"