「愛しているよ」というキーワードが出たらアウト

メールやLINEなどで特定のキーワードが出てきた場合は、裁判ではかなりの確率で、「不倫をしている」と認められやすくなります。これらのキーワードが出てくるメールやLINEを見つけたら、スマホのカメラで写真撮影をしたり、スクリーンショットしたりすることで、証拠を保全しましょう。

例)
・「愛しているよ」、「好きだよ」などの恋愛感情を感じさせるキーワード
・「この前ふたりで泊まりに行った旅行は楽しかったね」など、肉体関係を感じさせるキーワード

不倫が疑われる配偶者のスマホを勝手に見ても、法的に罰せられない

近年、夫の浮気が発覚するきっかけは、だいたいがスマホです。

「最近、夫が風呂場にもスマホを持ち込むようになった」
「メールが来ると、そわそわしてずっとスマホをいじっている」

これまでになかったような夫の様子を目にした妻が、「これはおかしい」とこっそり夫のスマホを調べることで、浮気が発覚するケースが非常に増えています。

ときどき、「配偶者のスマホを勝手に見るのは、プライバシーの侵害として、違法になるのではないのでしょうか?」という相談を寄せられることがあります。

たしかに、まったくの他人であれば、プライバシーの侵害だとして法的に罰せられるかもしれません。しかし、夫婦の場合は、「配偶者が不貞行為をしていないかを調べる=夫婦の関係性を健全なものにするため」なので、配偶者のスマホを見ることには正当な理由があるとみなされ、法的に罰せられることはありません。

だからといって、妻側が、「法的には罰せられないから」と執拗しつように夫のスマホを盗み見てしまうと、猜疑心が強すぎる妻に問題があるとされ、離婚原因として認められてしまうこともあるので注意しましょう。

不倫の証拠をつかむために、興信所に頼むべきか

間違いなく夫が不倫をしている。

そう感じたとき、誰しも決定的な証拠を押さえたいと思うはずです。前の頁でもご紹介したように、不倫の証拠は、必ずしも、「決定的」な様子でなくとも、裁判では認められることが多いです。それでも、より確実な証拠を押さえておかないと安心できないと考える方もいるでしょう。

車の中から写真を撮っている男
写真=iStock.com/yamasan
※写真はイメージです

自分で夫を尾行したいけれども、顔がバレているので自分では動けない。

知人に頼れればよいのですが、尾行には時間がかかるので、安易に頼むわけにもいかない。

そんなときに、多くの方が利用するのが興信所の存在です。興信所に頼むと、複数人での尾行をはじめ、個人では確保できないような証拠を押さえてきてくれることがあります。