体と心の乱れを「ぐっすりストレッチ」で整える
前述の眠れない2大理由を解決できれば、ぐっすり眠れるような仕組みづくりができます。
つまり、眠りに欠かせない深部体温のリズムを整え、忙しいなかにあっても、眠りにつく時間に副交感神経を優位にしてリラックスすることができれば、よい睡眠、深睡眠がしっかりと訪れるようになるのです。
拙著では、ぐっすり眠るためのさまざまなコツをご紹介していますが、なかでもおすすめしたいのが、3ステップでできる「ぐっすりストレッチ」。くわしい手順は次のとおりです。それぞれ1分、合計3分だけ! しかも1週間で眠りが劇的に変化する方法をご紹介します。
Step1 <入浴時>1分間 首もみストレッチ
①シャワーを首の後ろにあてて首の筋肉と血管を温める
シャワーは固定し、ほんの少しだけ熱めのお湯をあてる。
②親指以外の指を組む
指を組んで首の後ろにもっていく。
③首の横のくぼみを親指で軽くつまみ、手を上下にゆっくりと動かす
シャワーはあてたまま。首のコリを解消して血行促進。
→深部体温が上がりやすくなる
Step2 <ふとんに入る直前>1分間 腕まわしストレッチ
①腕を曲げ、脇を開いてひじを上にあげる
②腕をそのまま後ろに向かって大きくゆっくりぐるりとまわす
肩甲骨を寄せるイメージで。
③ひじが体の前にきたら手を組み、前方に腕を伸ばす
④そのまま頭の上までもってきてぐっと伸ばす
2秒間くらい伸ばしたままキープ。ここまでが1回。一度手を下ろす。
①から④の流れを1分間に、5~6回、ゆっくりと行う。
⑤また、ひじを曲げ、後ろにまわす
筋肉の緊張が解け、深いリラックス状態に入ることができれば、副交感神経が優位になり、眠りにつく準備が整う。
Step3 <ふとんに入ってから>1分間 足首曲げ深呼吸
①鼻からゆっくりと息を吸い、足首を体側に曲げる
3秒くらいかけてゆっくりと大きく息を吸い込むと同時に、足首を手前にぐっと曲げる。
②口からゆっくりと息を吐く
口をすぼめ、3~5秒ぐらいかけてゆっくりと息を吐き切り、足首を元の位置まで戻す。これを1分続ける。