ぐっすりストレッチがよい眠りにきくワケ
そもそも睡眠とは、昼間にフルに活動して疲れた脳と体がオーバーヒートしないように、脳の温度を下げて休ませるためのものです。
ですから、人間の脳には、体温が下がると眠くなるという性質があります。このことからもわかるように、夜、眠るタイミングに向けて、深部体温をいかにスムーズに下げられるかどうかが、よい眠りにつけるか否かを左右しているのです。
通常、深部体温は、自然と夕方にピークを迎え、徐々に下がりはじめ、眠りに入ると1度程度、急激に下がるといわれています。
しかし、睡眠の悩みを抱えている人の中には、その深部体温の高低差がつけられない方が多く見受けられます。だからこそ、意識的に深部温度を上げる必要があるのです。
「ぐっすりストレッチ」は、この眠りのメカニズムを利用し、ステップ1、2では深部温度を上げ、ステップ3では体内の熱を外に逃がすことで、人が眠りに入りやすくなるようなしくみをつくっています。
ストレッチを続ければ睡眠の質はどんどん上がる
「深部体温を上げたうえで、低下を促す」「副交感神経を優位にする」という眠りに欠かせないふたつの大きな要素を促す力が「ぐっすりストレッチ」にはあります。
実践にあたり、ぜひ守っていただきたいのは、毎日続けること、そして「これをやったことで眠る準備ができた」と体に染み込ませることです。まずは1~2週間、眠りにつく前に「ぐっすりストレッチ」を続けてみてください。
大事なのは、「今日もこれをやったから眠る準備ができた」と思うことです。
「ぐっすりストレッチを行い、眠りにつく」。
これを毎日繰り返すことで、やがて脳は「ぐっすりストレッチ」と「眠り」をワンセットでとらえるようになります。