理由で一番多いのが「友人との関係」

学校に行きたくない理由は、ひとつではなく、いくつも重なり合っています。不登校になった本人に聞いた文科省の調査によりますと、学校に行きたくない理由が平均3つほどあがっています。

一番多いのが「友人との関係」で53.7パーセント。次が「生活リズムの乱れ」で34.7パーセント。「勉強が分からない」が31.6パーセント、「先生との関係」が26.6パーセントと続きます。

多くの人がいじめや学校内での競争、勉強のストレス、友人関係などが複合的に重なり合って、バーストしてしまうというイメージです。

いじめのピークは小学2年生

学校に行きたくない理由として一番多くあがった「友人との関係」のなかでも、いじめはとくに心配される方が多いと思います。

子どものいる世界は、思っている以上に、過酷です。女子は小4ごろから、男子は中1ごろから、クラスカーストがあると言われています。

文科省の調査によりますと、小・中・高校が認知したいじめはここ最近、低年齢化が進んでいて、2019年度のいじめ61万2496件のうち、小学校で起きたいじめは約8割にあたる48万4545件1。過去5年間で3倍以上に増えています。

ちなみに、中学校でのいじめは10万6524件、高校は1万8352件となっています。

いじめ発生のピークも10年前は中学1年生でしたが、今はなんと小学2年生がピークです。不登校の小学生の人数も2016年頃から急増し、この5、6年の間に倍増しました。

いじめは大人から見えにくい

いじめは大人から見えにくいところで進行するものです。ある小学生の子が、いやなあだ名でクラスのみんなから呼ばれ、先生からもそう呼ばれてしまった、というケースがありました。

名前の下に「○○菌」とつけて呼んでいたのですが、先生は「YouTuberの『ヒカキン』のようなものだろう」と思い込み、そう呼んでしまったそうです。

また、先日取材した女性は、大学付属の高校に入っていじめを受けたそうですが、偏差値が高い付属高校にせっかく入ったのだからと、3年間通い続けました。

なんとか卒業し大学にも進学しました。しかし、苦しんで学校に通い続けた結果、心がボロボロになってしまい、フラッシュバックも起こり、心療内科でうつ病傾向があると言われたそうです。

ひどいときは夜中に身体が急に震えだして1時間くらい止まらない状態もあったそうです。本人は、大学進学さえできれば環境も変わるだろうと思い、がんばってきたのに「その結果が、これなのかって思うと、やるせない」と話していました。その状態でも、いじめのことはご両親に話していないのです。