フューチャーセンターで起きるマジック

――実際にフューチャーセンター・セッションに参加して、どんな違いを感じましたか?

電鉄企業 事業プランナー Tさん私が感じたのは、『みんな、どんだけ話したがりなんだろう?』ということです。普段大人しい人が、あれだけ話すんだから、逆に言えば『話を引き出す装置』が、日常には本当に足りないんだと思います。

ITベンチャー 経営者 Dさんフューチャーセンターは、人選がすごいと思いますよ。いろんな会社の『未来人』みたいな人がいて、『未来人プレイ』、『未来人ごっこ』をしてくれます。まさにスティーブ・ジョブス氏の『現実歪曲フィールド』に、みんなで入っていく感じがしますね。ファシリテーターからの紹介の仕方も大切で、『特別な人しかいない』ということを印象づける、うまさを感じます。インフォーマルだけど特別、そしてインフォーマティブだからいいんだと思います。

P『未来人』、というのはいいですね。確かに、そういう人が集まるところが、フューチャーセンターなのかもしれません。

ITベンチャー 経営者 Dさんだから、フューチャーセンターが制度化されるとつまらない、と思います。最初のうちは創造性が大切にされていても、それがルーチンになることで、生産性が重視されるようになってしまうのではないか、と心配しています。フューチャーセンター部長、なんていう普通の役職があって、こだわりのない人が就任したりしたら、おしまいでしょう。未来人でない人が跋扈するようになったら、フューチャーセンターのコモディティ化が始まっているのだと思います。

電鉄企業 事業プランナー Tさんフロンティア人材とかプロデューサ人材が必要と言われていますけど、その中でも大切と言われているのが、問題の発見能力で、これはフューチャーセンターと近い気がします。ただ、この問題発見能力は組織の中では育ちにくい、と言われています。なぜなら、次々と新しい問題を発見してしまう人は、『社風に合わない』とはじかれてしまうことが多いからです。『フューチャーセンター=変革装置』なのだとすると、フューチャーセンター・ディレクターが進化人であることはもとより、組織風土の変革に応じて、フューチャーセンターの手法もつねに進化していかなければならないのだと思います。