関係づくりが苦手な私がやっていること
① 1カ月以内に会食をする
経営改革コンサルティングの場合、クライアントの主要な役員・部長とは早めに会食をするようにしています。クライアントチームとは1週間程度、主要な役員・部長とは1カ月以内に行います。
この会食をしないとどうも落ち着きません。会食を終えるまでは、何か他人行儀なことが起きるのではないかという懸念です。
経営改革が進展して新たなプロジェクトが始まるときは、また新しいメンバーと食事に行きます。LGグループの経営改革を10年間支援したときは特にそうでしたし、日本の大企業の経営改革に際しても会食を重視しています。
会食は、夕食がベストです。昼食だと午後の仕事があるので、ゆっくり話すことができません。お酒を飲み、リラックスできる夕食のほうが会話の深さや相手との親密度の点で比較できないほど優れています。私はほとんど飲みませんが、お酒が飲める方にはどんどん飲んでいただきます。
② 大規模イベントへ出席して関係を構築する
急成長中のベンチャー社長、大企業の新事業担当役員、投資家などが多数参加する大規模イベントが年数回開催されています。こういうイベントに参加すると、多くの社長と知り合いになるチャンスがあります。
私はベンチャー社長と投資家の集まる日本最大級のイベントに数度出席し、社長数十人以上となじみになりました。夜のパーティーや、その後の二次会なども一緒ですし、話が弾めば翌日の朝食あるいは昼食などの約束もできるので、一気に関係が深まります。
これらの方との関係を活用し、日本初の学生アプリ開発コンテスト、ブレークスルーキャンプ2011、2012を開催することができました。
スポンサーをお願いでき、学生100名近くが2カ月間、神田のウィークリーマンションを使って開発に集中する環境を提供できました。宿泊費は無料、食費補助を出し、カップラーメンとカレーは無料、地方からの一往復の交通費も支給しました。
こちらへの参加・スポンサー依頼や当日でのやりとり、その後のフォローなどで関係が大変に深まったのは言うまでもありません。ちなみに、このコンテスト出場者のうちかなり多くの方がその後起業しました。