サラリーマンにはわからない成功の秘密

企業オーナーやフリーランスの人は言うまでもなく、自分自身が経営者ですから本業で稼いでお金を作った人がほとんどです。中には投資で成功した人もいますが、投資だけで資産を作った人というのはそんなに多くはいません。もちろん自身がビジネスで成功しているということは投資のセンスが優れていますから、事業だけでなく、株式や不動産に投資をしてもうまく行くことが多いでしょう。それでも基本は本業で稼ぐことによって資産を作った人が圧倒的に多いのです。

では、そんな人たちの習慣や行動とは一体どんなものなのでしょうか。業種や仕事の内容によって成功するためのノウハウは異なるでしょうが、「習慣と行動」ということで見るといくつか共通するパターンがあります。私はそれを3つの特徴に絞ってみました。その特徴とは、

① 約束は必ず守る
② 「検討します」と言わない
③ 部屋や机がきれい

ということです。では一つずつその行動と理由を考えてみましょう。

お金持ちになる人の習慣① 約束は必ず守る

大金持ちになった人で、人との約束を破った人はいません。これは仕事の上での納期や支払いといった大きな約束もそうですし、個人の飲み会に遅刻するとか、ドタキャンするといった小さな約束でも同じです。どんな約束であれ、決して破ることのない人は人から信用されます。信用されると仕事がやってきます。つまり「信用」というのはお金になるのです。

ふたりで指切り
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この感覚はサラリーマンの人には絶対わからないと思います。「信用が大事」というのは言葉としてはわかっていても実感を覚えることはあまりないでしょう。事実、私もサラリーマン時代にはそうでした。サラリーマンの約束というのは多くの場合、社内の人との約束ですし、外部の人との約束の場合でも、あなた個人というよりは会社としての約束ですから、それを破った場合は、あなた個人というよりもむしろ会社が信用を失うことになります。それはそれで決して良いことではありませんが、少なくともそれで給料がもらえなくなったり、失業したりすることはありません。

ところが、個人事業主で仕事をしていると「信用を失う」ということは致命的です。場合によっては二度と仕事は来ません。だから何にもまして約束を守るということが大事なのです。企業家やフリーランスの人はそういうことを知っています。そして約束を守るということがいかに難しいかもよくわかっています。だから大変な苦労をして約束を守りきる人は信用され、成功してお金を儲けることができるのです。