工場を100%稼働させないアイリスオーヤマは大成功している

このように、新しいものを使ったり、試したりする分にはよいのですが、そこでは必要以上に最適化せず、常に余裕を持っておくことが重要なのです。

たとえばアイリスオーヤマは、工場のラインのつくり方が特殊で、稼働率を100%に近づけるのではなく、あえて7割くらいしか稼働させていません。つまり、あえてコスト削減はせず、3割は遊ばせているわけですが、そうすることで、つくりたい商品ができたとき、その生産をすぐ始められる体制を整備し、さまざまな商品を迅速にリリースして大成功を収めています。

ベルトコンベヤー上の段ボール箱
写真=iStock.com/onurdongel
※写真はイメージです

これらの例からも私は、今の時代に100%最適化してはいけないと考えます。

これは何も工場のラインやデジタルツールに限った話ではなく、人材についても同様のことがいえます。

「前時代的な価値観」に最適化した企業がすべきこと

パワハラやセクハラが横行しながらも成果を出してきた企業もあると思います。ただ、それは「古い時代に適したビジネスに、極限まで(悪しき)最適化がされている」のかもしれません。

昭和の時代ならよかったのかもしれませんが、21世紀に入ってからでもすでに20年をすぎた令和の現在、こうした「前時代的な価値観の人材」と「中小・ベンチャー企業がこれから手掛けるべきビジネス」との相性は最悪です。こうした価値観の人材が要職にある会社は、本当の意味で変わろうとするなら、人員の大きな入れ替えも必要になるでしょう。

企業の体質や気質は、当然ながら人と密接に結びついています。現在、「前時代的な何か」に最適化してしまっている企業は、ドラスティックな人事も検討するべきかもしれません。

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