「本番に弱い」は言い訳にならない
ちなみに、私はミスをしたときに、自分に腹を立てる気持ちは起こりません。なぜなら、「頻繁にミスをする」ところまでが自分の実力だと思っているからです。
もし「普段しないミスをしてしまった……」と腹を立てているなら、「自分をミスをしない人間だ」と過大評価しています。もちろん、ミスの頻度には個人差があると思いますが、そのミスの発生頻度も含めたところまでが実力だと認識すべきです。
これは学校の勉強にも似ているかもしれません。練習問題のときからよく間違えていたのに、試験の結果が悪かったことだけ取り上げて「あ〜俺は本番に弱い」「ツイてない」と嘆くのはおかしいと思うのです。
私自身、学校のテストでは、ミスが非常に多い学生でした。今思うと、そこから自分のミスに慣れてしまったのかもしれないですね。
ミスに対するこういう考え方は、私が人に麻雀を教える機会を重ねるうちに、言語化していったものです。
麻雀を教えるとき、技術の話をする人が多いですが、それはあくまで枝葉の話。それよりは、「麻雀というゲームの本質はこういうものだよ」という基本的な考え方、麻雀の捉え方を教えるほうが大事だと思っています。
その本質の一つが、「ミスはするものなので後悔する必要はない」ということ。そう考えることができれば、麻雀に限らずなんでも楽しく早く上達できるはずです。