過去に「怪しい水」の宣伝もしていた
亡くなる直前まで怪しい水素サプリメントを飲んでいた千葉さんですが、過去には「創生水」という健康効果を謳った飲料水を愛用していたことがわかっています。
この動画の中で、千葉さんは、次のように語っています。
この後も飲んでいたかどうかは定かではないものの、創生水を販売していた創生ワールド(現在は倒産)の代表者であった深井利春氏が、2019年12月に開催された「千葉真一芸能生活60周年記念祝賀会」の発起人の一人でもあるため、創生水との関係性が深かったことは間違いないでしょう。
万能の“宇宙エネルギー効果”を謳っていた創生水
私が創生水を知ったのは1998年のことです。私は、パソコン通信ニフティサーブに設けられた「化学の広場」(日本化学会運営)のスタッフをしていました。
そこにガソリンスタンドを経営している方からこんな相談が寄せられたのです。
「この水で洗車をすると、ワックスがいらず、汚れが落ちてピカピカになるそうなのです。アトピーなど病気も治る。この水、すごいですよね? 本当に、水にこんな力があるのならうちのスタンドでも使ってみてもいいと思うのですがこんな魔法のような水、本当にできるんでしょうか?」
創生水を作る機械の値段は当時195万円。電気石(トルマリン)、黒曜石、イオン交換樹脂を通して創生水をつくります。創生水のパンフレットには、創生水の“宇宙エネルギー効果”として以下の効果が並んでいました。
これらの効果が“宇宙エネルギー効果”というのも怪しさいっぱいですが、一部の人たちには「すごい!」と思わせるのでしょう。
「化学の広場」会議室参加者には、この会社に直接電話していくつか内容の説明を求めた人がいます。その一つに「この創生水を車のラジエーターに入れると燃費が20%アップ」というセールス言葉があり、データの開示を求めたら、その回答がなんと、「当社の社員が乗った感じ」ということでした。