脂肪を増やし腎臓にも負荷をかける
次にラーメンそのものについて考えてみましょう。あるカップラーメンの栄養表示を見ると、一食(100g)当たり、カロリー(445kcal)、炭水化物(63g)、脂質(17g)、タンパク質(10g)で、塩分は(5.6g)と、タンパク質以外の栄養素はすべてたっぷり入っていました。
要するに、タンパク質以外は一食分に相当するので、これを夜食として食べると1日4食となってしまいます。
まずカロリーについて考えると、入眠前のあまりエネルギーを必要としない時間帯にこれだけの食事を摂ると脂肪としての貯蓄に回るだけになってしまいます。すなわち肥満の原因になるというわけです。
また、高血糖の状態が睡眠時まで持続するので睡眠の妨げになりますし、この持続的な高血糖は血管に負荷をかけたり脂肪合成に結びついたりしてしまいます。塩分も一食当たりでは相当多く、腎臓の働きが落ちてくる夜間に高塩分を摂ると、より腎臓に負荷がかかります。
ここまで読めば、夜食のラーメンは、健康に良くないのは自明の理となりますが、どうしても食べたくなったときに、何か良い方法はあるでしょうか。
提案したいのは、全量を少なめにして、チャーシューは豚バラ肉ではなく脂肪分が少ない豚モモ肉にすることです。また遅い時間が魅力的なのはわかりますが、やはりできるだけ早い時間帯に食すべきでしょう。スープは、飲み干すと脂肪分と塩分の摂りすぎとなるので、必ず残しましょう。
最近は、こんにゃくや、おから麺などが登場してきており、夜食としてのラーメンは、そういった低カロリーラーメンの積極的利用をおすすめします。