世界一のエリートたちは「話し方」も超一流。ハーバード生に共通する話し方を学べば、会議が盛り上がること間違いなし! 「プレジデント」(2021年9月17日号)の特集「あなたの話がグングン面白くなる!」より、記事の一部をお届けします──。
ハーバードMBAに共通する話し方とは
私が留学した頃のハーバード・ビジネス・スクールには、約80カ国からMBA取得を目指す人が集まっていました。今ではグローバルに活躍するエリートたちで、当時からみんなの話し方に共通点があると感じていました。
それは、相手を「ひとりの人間として敬う姿勢」です。雑談ひとつとっても、意見を戦わせる議論でさえも、常に「あなたを大切に思っていますよ」という気持ちがにじみ出るような話し方です。
例えば雑談は、「とりあえず何か話さなくては」という沈黙を埋めるためのものではなく、相手のことを知りたい、親密になりたいという想いがひしひしと伝わってくるものでした。例えば、話題からしてもあちこちに飛ぶようなことはありません。「犬を飼っているんだ」と話したら、「どんな犬なの?」「週末はその犬と過ごすの?」と、その話題が深まる質問が続きます。一つひとつの話題を丁寧に扱い、じっくり掘り下げていくのです。