同じ間違いを繰り返すのは「環境のせい」

脱いだ衣類を洗濯かごに入れる前に、「ポケットからハンカチとティッシュを出してね」と何度注意しても、入ったまま。「マスクはゴミ箱に捨てなさい」と言っているのに、玄関で外したら置きっぱなしで困ります。(小1男子)
子どもの事情
単純に忘れてしまっている。
OKワード
「わざとじゃないもんね」

「今言ったことをすぐにしない」のと、このケースのような「何度も言っていることを今日もしない」のとでは意味が全然違います。すぐにしないのは意思や受け止めの問題ですが、何度も言っていることをしないのは、本気で忘れているのです。それは本人が悪いのではなく、思い出しやすくなっていない環境の問題です。

ですからこれは、「何回言ってもわかろうとしない」と受け取るのではなく、どうすれば思い出しやすくなるかを工夫していくのがコツです。

本人にも「わざとじゃないもんね」という言葉から入って注意喚起します。

たとえば、親御さんが衣類を洗濯機に放り込んでいるとき、子どものズボンのポケットからハンカチとティッシュが出てきたら、「でも、わざとじゃないもんね」と言ってみましょう。

すると、お子さんは「うん」と言うでしょうから、「でもこれだと困るから、かごに入れるときに出しやすくなる方法を一緒に考えようか」と話します。