がん検診は、有効性が確認されている検診方法で
最近は痛みの少なさをウリにしたお椀型の「無痛MRI(磁気共鳴画像)」や「乳房専用PET(ポジトロン断層撮影)」、「乳房専用の超音波診断装置」など、新しい診断装置が続々と誕生しています。いずれも単独では検診としての有効性が証明されておらず、高いお金を出す意味があるかどうかは不明です。がん検診については、やはり有効性がきちっと証明された検診方法を基本として、オプションや自費の任意検診に関しては、自らを傷つけることがないように検診のリスクとベネフィットを慎重に判断してください。
図表1は厚生労働省が推奨する「科学的根拠に基づいて、効果がある」と判断された検診の一覧です。女性のがんについては20代から子宮頸がん検診と予防のためのHPVワクチン接種を、そして40代から乳がん検診を受けましょう。
(構成=井手ゆきえ)