「若者にはワクチンは必須でない」その理由

軽症者や無症状者の若者の積み上げられた数を見て、小池都知事は「若者に感染拡大 感染対策とワクチン接種に協力を」と述べました。

(東京だけ突出して)陽性者数増大→若者に陽性者が多い→(被害増大がないことは無視)→東京の若者にワクチン接種増加のシナリオではないかと思ってしまいます。

私は、コロナウイルスで被害のない若者にはワクチンは必須でないと考えています。よく言われる副反応からではなく、必要がないことと症状なくウイルス感染した方が有利だと思っているからです。

ワクチンで得られる免疫は、S抗体と呼ばれる単一抗原に対してです。ウイルスそのものに感作されるとN抗体だけでなくウイルスのさまざまな部位に対していくつもの免疫を得ることができます。この獲得免疫の方が有益です。水疱瘡ウイルスのように軽症で済んでしまう若いうちにコロナウイルスに感染しておく方が、水疱瘡ウイルスと同様に有益だと私は思っています。

私たちのように兵隊として現場で働く医師たちは、何が患者さんに一番有益なのかを考えて診療しています。小児科の先生も内科の先生も弱毒ウイルス感染による「生ワクチン接種」の意味を良く知っているはずです。

町医者より、ウイルスを専門とする専門家会議は、なぜこういった有益な議論はしないでしょうか。

「行動制限だけに頼れない」という専門家の驚きの発言

尾身会長が新型コロナ対策について「人々の行動制限だけに頼る時代は終わりつつある」と述べたとお伝えしました。今後は、ワクチン、検査、二酸化炭素モニター、下水分析などを追加していけば国民の理解が得られるかもとも述べました。

国民がこれまでやってきた休校、ステイホーム、3密回避、アクリル板、禁酒は「もう頼れない」ことになりました。そのため検査類を追加してやっていきたいとのことです。

私たちは、どんな時もマスクをし、商売を犠牲にして倒産を増やし、子供の教育を犠牲にし、失業と貧困を増やし、児童や女性の自殺者を増やしながらも全力で対策に協力してきました。

それを「もう頼れない」と言われたら普通は怒ります。国民の必死の努力が評価されず順位が下水分析ぐらいに下がった失礼な話だけでなく、科学的検査に投資してコロナウイルスの追跡を極限まで続けると言っています。

ここまでくると皆さんも「はぁ? 付き合い切れない」と思われるのではないでしょうか。ウイルスの感染対策は、国民の被害を無くすことだったんじゃないでしょうか。下水をPCR検査してウイルスがゼロになるまで経済抑圧を続けるのでしょうか。