ワンルームマンションは儲からない

今盛んなワンルームマンション投資はどうでしょう。

たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)
たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)

新築物件では価格に不動産会社の利益が乗りすぎており、買った瞬間に相場の2~3割負けている物件が少なくありません。売却しようにも、ローンの残りを完済するだけの売却代金が得られず、最悪のケースでは、ローンの残りが手持ち資金さえも上回り、売るに売れないという状態になることもあります。これは新築ワンルームマンション投資では珍しくないことです。そうなると資産形成のスピードが落ち、セミリタイアへは大きく回り道をすることになります。

また、築古のワンルームを現金で買って拡大し、上手に資産形成されている投資家もいます。現金購入のため、返済に苦慮するなどのリスクはありません。その反面、レバレッジが効かないこともあり、資産形成には時間がかかることが多いです。

太陽光発電は「建売」が主流に

ハードアセットへの投資として、私が不動産より早く始めたのが、太陽光発電への投資です。私が太陽光発電への投資を始めた頃と比べて物件はかなり少なくなっていますが、全く出払ったわけではありません。

今は、かつてのように新規に土地を仕入れて設備を設置する形ではなく、セットされた建売を買う形が主流です。また何年か前に設置され、すでに発電実績のある中古のシステムも販売されています。太陽光発電の業者さんは、新築、中古とも扱っていることが多いので、同時並行で探すことができます。

太陽光発電の利回りは以前と比べて下がっており、新築の場合、業者さんの目線では表面利回り9.5%前後が目安と考えられています。自身が保有する土地に設備だけ入れるといった投資ができれば、利回りは15%前後になることも考えられます。不動産は都市部であれば土地の価格が下がりにくく、資産性がありますが、太陽光発電は設備が主体であり、設備が古くなれば価値が減少していきます。

ハードアセットへの投資として、不動産がいいのか、太陽光発電がいいのかを検討する際には、キャッシュフローだけでなく、資産性や減価償却を含めて考えるといいでしょう。

【関連記事】
年収400万円の会社員が「40代でセミリタイア」を成功させる"たったひとつのコツ"
100万円を30年間運用すると「日本株は104万円、米国株は2100万円」という現実
早期リタイアブーム到来"FIRE"実現のために必要な金額がわかる計算式
「退職金2500万のうち2000万投資」68歳独身男性が招かれた「銀行VIPルーム」という密室恐怖
「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人はめったに行かない"ある場所"