いま手元に1億円があったら、どんな資産に投資するべきか。人気投資ブロガーのたぱぞうさんは「すべて株式というのはちょっと怖い。私なら不動産や太陽光発電といったハードアセットに分散投資する」という――。

※本稿は、たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

イギリスの郊外の住宅地に「For Sale」の看板を掲げた家。
写真=iStock.com/enviromantic
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変動リスクもストレスも大きい株投資

1億円の資産があり、それを年利3%で運用すれば税引き前で年間300万円、2億円あれば600万円のリターンが得られます。年間300万円得られるなら、独身ならば数字上ではセミリタイアは不可能ではありません。

しかし株式1億円だけでセミリタイアするのは怖いと思う人は少なくないと思います。なぜなら、株式は変動が大きいためです。私も、株だけに集中投資するのは市場変動のリスクが大きいと感じます。ストレスも強いです。

基本的なロジックから言えば株式に債券を組み合わせるところですが、低金利の状況下で債券では旨みがなく、運用効率が落ちてしまいます。そこで私が選んだのが、不動産や太陽光発電といったハードアセットへの分散です。

運用効率を考えると、資産管理法人を作り、株で積み上げた資産を元手に不動産や太陽光発電などのハードアセットに投資するのは理にかなっていると考えられます。というのも、家賃収入や太陽光の売電収入は株式相場ほど変動しないからです。ボラティリティが大きいのは株式の宿命です。それが株式の魅力でもあり、弱点でもあります。そこで資産の一部を分散し、安定運用のために不動産や太陽光で運用する、ということです。