自己肯定感の低さの原因は「幼少期」

こうした自己肯定感の低さは、どうやって出来上がってしまうのでしょうか。

大嶋信頼『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大和書房)
大嶋信頼『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大和書房)

私の場合は、兄が生まれてすぐに亡くなったため、次に生まれてきた私は「どんなすごい子が生まれてくるんだろう?」と期待されていました。

ところが親から「あんたにはがっかりだよ! 兄さえちゃんと生きていれば!」ということを思われていました。

最初の子供が亡くなってしまって親の期待が高まるのはわかります。しかし、次の子供は、その期待に応えられず親から「がっかりだよ!」という態度をとられるたびにどんどん自己肯定感が低くなってしまいます。

「自分は人の苦しみを請け負うしか価値のない人間」と思うようになってしまって頭が真っ白になる。

そして、頭が真っ白になればなるほど、さらに自己肯定感が下がってしまうので「ありとあらゆる人の苦しみを請け負う」ということになり、頭が真っ白になってどんどん自己肯定感が下がってしまうのです。

がっかりされる度に自己肯定感が下がる

プロスポーツ選手のお子さんが「あのお父さんはすごい選手だからお子さんもすごいはず」と思われていたのに「がっかりだよ!」と親からもそして、周囲からもやられてしまう。すると本人が知らないうちに自己肯定感が下がってしまいます。すると自己肯定感が低いから「虚勢を張らなきゃ」と偉そうに振る舞います。それをすればするほど「がっかりだよ!」という反応が多くなるから「さらに自己肯定感が低くなる」のです。

ある女性は「ものすごく容姿が美しい」と評判になっていて「会う前から期待されちゃう!」とプレッシャーになっていました。

周りが勝手に想像を膨らませて期待しているだけなのに実際に会った時に「がっかりだよ!」という反応をされるたびに自己肯定感が下がってしまいました。

外見と内面の差がどんどん開いてしまって「人の苦しみを請け負うしか価値がない」というぐらいまで自己肯定感が下がっていることに本人も気がつかないまま、「どうしてこうなるの!」と頭が真っ白になってしまったんです。