「コロナ入り残りカスでも食ってろ、死ね」という手紙

「コロナ入り残りカスでも食ってろ」そして「死ね」と何度も綴られた手紙とともに、お菓子の空袋が、多文化共生施設「川崎市ふれあい館」に届いた。手紙は在日コリアンを差別的に攻撃するもので、同館には以前もゴキブリの死骸が送られてきたこともある。2020年1月にも「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」と書かれた年賀はがきが届き、12月には威力業務妨害罪に問われた男に懲役1年の実刑判決が言い渡されたばかりだ。

ハルモニに「平和」という文字を教えるフォトジャーナリストの安田菜津紀さん(右)。2021年4月、筆者撮影。
ハルモニに「平和」という文字を教えるフォトジャーナリストの安田菜津紀さん(右)。2021年4月、筆者撮影。

ふれあい館は在日コリアンをはじめとする様々なルーツを持つ市民が、子どもからお年寄りまで相互にふれあいをすすめることを目的とした施設で、普段、子どもたちの笑い声が飛び交う。同館へ向けられるヘイトはやまない。

「今日はハルモニ(おばあさん)たちに作文を書いてもらいたいと思います」。私がふれあい館を訪れたこの日は、定期的に開かれている、在日コリアンの高齢者を中心とした交流クラブ「トラジの会」が開かれていた。