どんな料理でも「おいしい!」「さすが炒め物の魔術師!」

自分からアピールするのに抵抗がある人には「リピート・アフター・ミー」というテクニックもあります。

友人の女性(主婦)は、夕ご飯を食べる前に必ず「◯◯ちゃん(自分の名前)、今日もおいしいご飯をどうもありがとう!」と家族に向かって声高らかに宣言しているそうです。

こう言われると、夫も子どもも無視はできませんから、英語の教師から「リピート・アフター・ミー」と言われた生徒のように、「はい、どうもありがとう!」と繰り返すのだとか。これなども、巧妙に相手から「ほめ」を引き出すテクニックですね。

半ば強引にでも「すごいね」「ありがとう」とほめさせる家庭と、お互いに意地を張って何も言わない家庭とだったら、当然前者のほうが、明るい空気に包まれます。ほめるというポジティブな言動にはそういう効果もあります。

というわけで、夫や妻、ほかの家族を巻き込んで、半ば強制的にでもほめさせるのはとても大事なのです。

もちろん、お互いに自然にほめ合うことができたら、それが理想です。

たとえば妻や夫が作った料理には、どんな料理でも「おいしい!」と言っていきましょう。炒め物を上手に作る夫に対して、フライパンを振っているそばから間髪入れず「さすが炒め物の魔術師!」などと言ってもいいでしょう。

調理
写真=iStock.com/Tashi-Delek
※写真はイメージです

それが事実かどうかは関係ありません。なんなら本当はそう思ってなくても構いません。ウソでもいいのです。

「(お互いに)何かされたらすかさずほめる(思ってなくても)」という決め事にしてしまうのが、一緒に気持ちよく生活するための隠れたコツです。

POINT 「ほめて」と要求して、明るい空気を作る
【関連記事】
「頼んだのはその牛乳じゃない」なぜ夫の買い物は妻をイライラさせるのか
ブッダの言葉に学ぶ「横柄でえらそうな人」を一瞬で黙らせる"ある質問"
「78回結婚した女性が存在」夫婦別姓が当たり前の時代は、もっと男女平等だった
「エリート同士の結婚だけど…」ハイスペ夫を選んだ女性が離婚を悩むワケ
「男も女もジリ貧老後になりやすい」熟年離婚をした人が後悔する落とし穴