※本稿は、高橋浩一『なぜか声がかかる人の習慣』(日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。
大事な場面では他人に決定権がある
人から必要とされる成功体験を重ねて「声がかかる」ようになると、人生の選択肢が広がります。誰しも仕事をしていれば、「声がかかるようになりたい」という気持ちはあるはずです。しかし、すべての人の希望が叶うわけではありません。
突然ですが、この中で、自分が望んだ通りに必ず決まるできごとはありますか。
●自分の望む相手と結婚する
●自分の住みたい部屋を賃貸で借りる
就職・結婚・住まい選び……。どれも、人生に影響を与えるイベントです。ここで、私たちが認識しておくべき現実があります。それは、「人生の大事な場面では、どんなに自分が望んでいたとしても、最終的には他人に決定権がある」ということです。自分を必要とするかどうかを決めるのは、「他人」なのです。
●どんなにこの人と結婚したいと思っても、結婚を承諾するかどうかを決めるのは相手
●どんなにこの部屋に住みたいと思っても、賃貸で貸すかどうかを審査して決めるのはオーナー
高望みをせず、何かを妥協すれば選択肢は他にもあります。しかし、人生の大事な場面で、自分にとっての「理想」がはっきりしていたら、やっぱりそれは実現したいですよね。
「人の心が動く瞬間」に詳しくなる
強く望んで努力をしても、決定権が相手にある場合は、受け入れてもらえなければ事が決まりません。報われない可能性もあるという現実を私たちは認識しておく必要があります。
あなたに声がかかるということは、裏に必ず「声をかける人」がいるわけです。その人のアクションをあなたが直接コントロールすることはできません。人から声をかけられるためには、相手の心を動かす必要があるのです。
自らの意思だけでは決まらない構造を正しく理解した人が、自分の希望を叶えられます。
「人の心を動かす」というと、ハードルの高さを感じるかもしれません。
「私はそこまで今の会社で評価されているわけじゃない」
「仕事ができる人は、自分と別の世界にいる気がする」
しかし、私が伝えたいのは、そう難しいことではないのです。