腹黒銀行員のセールスには「あなたもその商品買ってますか?」と言え

《キラーフレーズが来たらこのフレーズで切り返せ》

1 今の低金利では預金では増やせないですよね
➡そうですね。あなた自身は預金以外にどんな投資しているのですか?

2 預金よりは利回りの良い商品がありますよ
➡あなた自身もその商品を買っていますか?

3 今人気の商品で皆さん買っていますよ
➡「人気がある商品」=「私の状況に合った商品」ということですか?

4 お得な特別キャンペーンの商品がありますのでご紹介します
➡そんなにお得なら身内の方にも紹介して買ってもらっていますか?

5 最近は○○(例:AIファンド)が注目されています
➡最近注目されているかどうかが判断基準なのですか?

6 リスクはありますがそれ以上に利回りが出ています
➡100万円預けたら最大いくらぐらい元本割れするリスクがありますか?

7 将来値下がりし始めたら乗り換えれば大丈夫ですよ
➡乗り換える時にはまた手数料がかかりますよね?

8 この良いタイミングを逃すともったいないと思います
➡タイミングが良いかどうかは後になって初めてわかるのではないでしょうか?

9 このまま持っていてもなかなか戻らないので良いものに変えましょう
➡なぜ戻らないとわかるのですか? なかなか戻らない要因を教えてください。

10 著名な投資専門家も将来性があると強く勧めていましたよ
➡その方の予測は今まで必ず当たっていますか?

吹き出しに「あなたもその商品買ってますか?」の文字
写真=iStock.com/Makhbubakhon Ismatova
※写真はイメージです

——なるほど。銀行員さんと対等にディスカッションができないといけないんですね。よくわらないままに窓口に出向くと、“雰囲気”で買ってしまい、あちらの思う壺にハマる危険がありますね。

【藤原】そうです。やはり大切な財産ですので、金融商品は自分でよく理解した上で選ばないといけないものです。

——何となく信用できそうという理由で「何となく売買する」が一番、マズいということですね。

次回は、今回の学習を活かして「銀行の窓口では提案されるな、自分から提案しろ!」という“銀行窓口攻略法”をケーススタディで学びたいと思います。

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