今いる会社は「385万社のうちの1社」を選んでいるだけ
よく考えてみたら、どの会社に入って、いつ辞めて、どの会社に入り直そうが、その人の自由なはずです。
学校に通っている間は、「3年間は同じ中学、高校に通うのが原則です」という共通認識が全員にあるけれど(だからといって絶対とも限らない)、会社の選択はもっと自由に考えていいのです。
今、日本にはいくつの会社があると思いますか? 答えはおよそ385万社です(『平成28年経済センサス』より)。
君が将来、学校を卒業した後、いつかどこかの会社に入ったとして、それは「385万分の1」の選択だということ。
たった一つの会社がしっくり来なくてもなんの問題もない。だって、日本の会社という選択肢だけでも、他にまだ385万社近くの候補があるということなのだから。さらに、海外の会社まで合わせるとすごい数になります。選び放題です。
つまり、僕たちはもっと自由に、好き嫌いで会社を選んだっていい。
いや、好き嫌いで会社を選ぶべきだと僕は思います。
好きな仕事を選べば、日本全体も豊かになる
これは、日本という国が豊かになれるかどうかという大問題に直結する、真面目な提案です。
なぜなら、好きなことをやりながら、つらそうな顔をする人はいないから。君も身に覚えがあるはずですよ。好きなピアノの練習なら何時間でもできるのに、嫌いな大人の話は10分聞くだけで疲れてしまうでしょう?
この違いを仕事に置き換えると、「同じ時間をかけて、どれくらいの成果を出せるか」という生産性の違いになります。成果の違いは、それによってもらえるお金の金額の違いに反映されます。
ということは、みんなが好きな仕事を選ぶだけで、日本全体が稼げる金額は増えると期待できるということ。
だから、「好きで仕事を選ぶ」ことは決してわがままや自分勝手ではなくて、日本のためになるいいことなんです。
稼ぐことも大事だけれど、何よりも好きな仕事のほうが楽しいに決まっています。
好きな仕事を選んで、同じく好きな仕事を楽しめる仲間たちとワクワクしながら毎日を過ごす。嫌いな仕事をして我慢料をもらうのではなく、好きな仕事をして、人に喜んでもらって、報酬をもらう。
君にはぜひそんな人生を送ってほしいのです。