今の就活生は、入社の「その後」をどう考えているのでしょうか。理想の働き方から上司に求めること、入社後のキャリアプランまで、すでに内定をとっている大学生5人が本音でトーク。『Z世代』(光文社新書)の著者である原田曜平さんが聞き出した、少し前の世代とはまったく違う仕事観とは──。
ノートを確認しあう女性達
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【座談会参加者】
佐藤 由佳(仮名)/慶應義塾大学法学部4年生
田中 駿介(仮名)/慶應義塾大学法学部4年生
西川 拓也(仮名)/明治大学政治経済学部4年生
池谷 淳平(仮名)/立教大学社会学部4年生
山岸 綾香(仮名)/津田塾大学学芸学部4年生

働き方にも「攻めと守り」を考えるZ世代

【原田】皆さんのうち山岸さんはすでに就職先が決定していて、ほかの人は内定はもらっているものの引き続き就活中ですね。就活にあたっては入社後のことも見据えていると思うけれど、どんな働き方をしたいと考えていますか?

【佐藤】自分がライフとワークのどちらを優先したいのか、正直まだ悩んでいます。就活が進んでいけば見えてくると思うので、何社かから内定をもらったら、その中で比較しながら考えていきたいですね。就活先の企業も、ガツガツ働ける「攻め」と、プライベートを大事にできる「守り」の2つのタイプをバランスよく選びたいと思っています。

【原田】佐藤さんは広告系のメガベンチャーから内定をもらっているけれど、今後は商社の一般職にも応募するつもりだと言っていましたね。前者が「攻め」で、後者が「守り」ということですね。確かに日本では共働きが一般的になったと言われつつ、実際はパートをする女性が増えています。これらの人を「隠れ専業主婦」などと呼ぶ人もいて、女性が一生働く時代になった、とは言いきれない状況と言われています。

 男女雇用機会均等法ができた第一世代の娘たちが、ちょうど君たちZ世代なのだけど、自分の母親を見ると実質的にバリバリ働き続けているケースはまだ少ない。Z世代の優秀な女性も、どの道が女性にとって幸せなのか、モデルも少なくて悩んでいる人もまだ多いのかもしれませんね。

総合職は忙殺されるが、一般職はヒマすぎる

【佐藤】はい。OB・OG訪問で話を聞いたら、「攻め」ばかり重視すると入社後に仕事に忙殺されるよって言われたので。広告業界には入りたいんですが、忙しすぎて広告をつくるワクワク感をなくしちゃったら……って不安になりました。逆に、金融業界の一般職を選んだ先輩は「プライベートの時間はあるけど仕事がヒマすぎる」って言っていて。どちらも一長一短があるんだなって初めて知りました。

【原田】現状では、順番が重要かもしれませんね。一般職から総合職にいくよりも、総合職から一般職にいくほうがハードルが高い可能性がありますね。ライフステージによってフレキシブルにできるのが理想的なのでしょうが。