購入者は30~40代が多く、キャンプを楽しむ人も
とはいえ、それだけでは昨今のJeep人気は説明しきれない。
「Jeepのお客様は30~40歳代が多く、ご家族持ちも相当数いらっしゃいます。また、キャンプを楽しまれるなどアウトドアフィールドで余暇を過ごされる方も多いようです」(FCAジャパン広報部)。
Jeepの魅力とは何か改めて考えてみると、ルビコントレイルを筆頭に、過酷な条件で開発された本格的なSUVが、現実的な価格帯(ラングラーで518万円~)で手に入ることではないか。これを伴侶に自然を相手にしたカーライフが身近なものになる、これも魅力だ。
また、登録から3年後の残存価格も高く、ここ数年、安定している。ラングラーで67~83%、レネゲードで60~79%と、高い残存価格で知られるトヨタ「ランドクルーザー(200系)」の77~94%に次ぐ値だ。
もっともJeepオーナーといえども、毎日オフロードを走る向きは少ないだろう。それよりも、潜在的な走行性能が心のゆとりにつながり、同時に資産価値が保てるとするならば、ハイパワーなスポーツカーを手に入れたいユーザーが世界中にいるように、十分に納得できる。少なくともチェロキーが愛車だった筆者はそう感じていた。
月額2万円台からの個人向けカーリースも始めた
加えてJeepの魅力はオーナー向けサポートプログラムや、販売方法にもありそうだ。据置価格設定型ローン(いわゆる残価設定ローン)をベースにした「Jeepスキップローン」のほかに、2020年7月からは、Jeep初のカーリースプログラム「Jeep Flat Ride」をスタートさせた。
Jeep Flat Rideはサブスクリプションに敏感な若者世代に向けた商品で、モデルによって異なるが月額2万円台から5年間、利用できる個人向けカーリースだ。
また同年10月にはグローバルオーナープログラム「Jeep Wave」を導入した。従来からの点検パック「メンテナンスフォー・ユー」に、オーナー向け特別イベントへの招待や、オーナー向け特別マーチャンダイジングの提供など付加価値を加えた、ユーザーとメーカー間の絆を強めるプログラムだ。ちなみにJeep Waveは、Jeep初のプラグインハイブリッドモデル「レネゲード4xe(フォーバイイー)」の場合、販売価格に含まれている。